ご挨拶

HMSJ 2026 Spring Semester: GIFU 実行委員長
朝日大学病院 麻酔科教授
下畑 敬子

 このたび,2026年6月21日に岐阜市長良川国際会議場とハイブリッド形式で開催されるHMSJ 2026 Spring Semester Gifu の実行委員長を務めさせていただきます,朝日大学病院麻酔科の下畑敬子と申します.

 HMSJは,2013年に開催された国際頭痛学会の教育プログラムであるHeadache Master School in Asiaの流れを継承し,2014年より開始され,今回で23回目を迎えます.Headache Master School in Asiaには私自身も参加し,世界の頭痛領域を牽引するエキスパートの先生方から,直接最先端の頭痛診療およびサイエンスについて学ぶ機会を得て,大きな感銘を受けました.本セミナーにおいても,その精神を受け継ぎ,日本を代表するエキスパートの先生方にご参集いただくことができました.

 頭痛診療は現在,大きな変革期を迎えております.片頭痛の病態生理の解明が進み,わが国においてもCGRP関連抗体薬に続きCGRP受容体拮抗薬であるゲパントが登場し,新たな治療パラダイムが形成されつつあります.一方で,治療選択肢の拡大に伴い,臨床現場では適切な使い分けに悩む場面も少なくありません.本会では,こうした臨床的課題に応えるべく,病態メカニズムに基づく理解を重視したプログラムを構成いたしました.さらに,頭痛の解剖学,二次性頭痛の鑑別,緊張型頭痛,TACs,MOHに加え,麻酔科(ペインクリニック),産婦人科,プライマリケアとの連携,そして機能性神経障害に関連する頭痛についても取り上げ,多角的かつ実践的な内容としております.

 頭痛専門医の分布には地域差が存在することが知られております.HMSJは,頭痛診療の均てん化を目指し,専門医育成に寄与する教育プログラムとして重要な役割を担ってまいりました.本セミナーが,各地域における頭痛医療の発展に貢献し,頭痛診療に関心を持つ医師の裾野を広げ,その結果として頭痛に苦しむ患者さんへより良い医療が届けられる一助となることを願っております.女性麻酔科医として初めて企画するHMSJではございますが,新たな視点と学びを提供できる機会となり,皆様にとって実りある会となれば幸いです. ご参加をお待ちしております.